美味しいコーヒーを淹れるには、コーヒー豆の量と抽出量のバランスを考えることが大切です。
「淹れるたびに味が変わってしまう…」という方は、抽出量に対してコーヒー豆の量が適切でない場合があります。
そこで今回は、コーヒー1杯に最適なコーヒー豆の量や計り方などについて詳しく解説いたします。
アイスコーヒー用豆との量の違いやコーヒーショップにおける豆の量、お湯の量などについても記載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
コーヒー1杯に最適な豆の量は?

コーヒー1杯(約150cc)に最適なコーヒー豆は、10gです。
ただし2杯以上淹れる場合、杯数に応じて10gずつ増やせば良いというわけではありません。
以下の通り、3杯分以降は8gずつの増量がおすすめです。
杯数(1度に抽出する量) | 豆の量 |
---|---|
1杯分(150cc) | 10g |
2杯分(300cc) | 20g |
3杯分(450cc) | 28g |
4杯分(600cc) | 36g |
3杯以上作る場合は豆の量が少なくなる理由
コーヒーは1度に抽出する杯数が増えるごとに、味が20%程度濃くなると言われています。
味の感じ方は人それぞれですが、3杯目以降の濃さはブラックでも飲みづらいと感じる可能性が高いです。
そのため、3杯目以降を目安に豆の増量分を減らすとバランスの取れた味になります。
あっさりとした味のコーヒーを好む方は、2杯目から増量分を減らしても良いでしょう。
コーヒー豆の量で味は変わる

上記でご紹介したコーヒー豆の量は、あくまで「最もバランスが良いとされる分量の目安」です。
豆の量が多くなるほど味が濃くなる一方、少なくなるほど味も薄くなります。
まずは標準的な分量で淹れたコーヒーを味わってから、自分にとってちょうど良い濃さを探ってみましょう。
なお、コーヒー豆は1粒ごとに抽出できる美味しさの成分が限られています。
少量のコーヒー豆に対して大量のお湯で抽出すると、味が薄くなりすぎるだけでなく雑味が強くなるため注意が必要です。
コーヒー豆の計り方

コーヒー豆の分量を確かめる際、コーヒーメジャーまたはキッチンスケールで計るという方法が一般的です。
どちらも持っていない場合は、大さじスプーンでも計ることができます。
コーヒーメジャー(計量スプーン)で計る
コーヒー器具メーカーから販売されているコーヒーメジャー、またはドリッパーなどに付属しているコーヒーメジャーを使います。
コーヒーメジャーは1すくいで必要な分の豆を取ることができ、キッチンスケールを用意しなくても手軽に美味しいコーヒーを淹れることが可能です。
ただし1すくい分の量は目安なので、実際の分量と誤差が生じる可能性があります。
また、豆のまま計ると隙間ができて正確な重さを計ることができないため、粉状に挽いてから計量しましょう。
コーヒーメジャーはメーカーによって1すくいの量が異なる
コーヒーメジャーは、販売しているメーカーによって1すくい分の量が異なります。
例えばメリタ・カリタ・ハリオといった主要メーカーの場合、1すくいあたりの分量は以下の通りです。
- メリタ:約8g
- カリタ:約10g
- ハリオ:約12g
なお、製品によっては8g・10g・12gと目盛りがついているものもあります。
キッチンスケール(計量器)で計る
豆の量をより正確に計りたい場合は、キッチンスケールを使う方法がおすすめです。
豆の状態でもそのままキッチンスケールに乗せて、正確に計量することができます。
粉状に挽いた後の場合は、ドリッパーとフィルターをセットしたサーバーをキッチンスケールの上に置き、重量をリセットしてから豆を入れて計りましょう。
コーヒー豆はミリ単位の差で味に違いが出るため、おおよその分量を計るコーヒーメジャーでは淹れるたびに味が変わる可能性があります。
手間よりも味の安定感を重視したいという方は、キッチンスケールを活用しましょう。
大さじで計る
一般的な調理用の大さじスプーンを使って計る方法です。
コーヒーメジャーと同じく、粉状のコーヒーを計量する際に使いましょう。
大さじスプーンはすりきり1杯でおよそ5gとなっているため、1杯分を淹れる場合はすりきり2杯のコーヒー粉がベストです。
また、すりきり1杯で2gの小さじスプーンと併用して分量を微調整しても良いでしょう。
コーヒーショップの豆とお湯の量

コーヒーショップの場合、豆に対する抽出量は以下の通りとなっています。
コーヒーショップ | 豆の量 | 抽出量(お湯の量) |
---|---|---|
スターバックス | 10g | 180cc |
タリーズ | 10g | 150~200cc |
ドトール | 12g | 125~165cc |
シアトルズベストコーヒー | 10g | 170cc |
スターバックス・タリーズ・シアトルズベストコーヒーはアメリカ発祥のコーヒーショップであるだけに、10gの豆に対する抽出量がやや多めです。
一方で日本人の嗜好に合うコーヒーにこだわるドトールは、他コーヒーショップよりもやや濃いめに抽出されています。
アイスコーヒーは豆の量が異なる

ここまでご紹介したコーヒー豆と抽出量の適量は、ホットコーヒーの場合を前提としています。
アイスコーヒーは氷で味が薄まるため、ホットコーヒーよりも濃く抽出することが大切で
す。
厳密には豆の量よりかは、豆の量と抽出量のバランスを意識するべきと言えます。
1杯を150ccとする場合、コーヒー豆は前述した目安の倍量を使いましょう。
コーヒー豆の量に関するよくある質問

コーヒー豆の量に関してよくある質問を、回答と一緒にまとめました。
まとめ
1杯(150cc)のコーヒーに必要な豆の量は、10gが目安です。
ただし1度に3杯以上抽出する場合は、8gずつ豆を増やすことで程よい濃さのコーヒーに仕上がります。
コーヒー豆の主な計り方は複数ありますが、分量が少し変わっても手軽にコーヒーを淹れたい方はコーヒーメジャーまたは大さじスプーン、手間をかけても正確な分量で淹れたい方はキッチンスケールがおすすめです。
豆の量がほんの少し違うだけでコーヒーの味にも変化が現れるため、何度も抽出を繰り返す中で自分にピッタリな量を探ってみましょう。
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