コーヒーをブラックで飲むメリットからダイエット効果まで徹底解説

    コーヒーをブラックで飲むのは日本人だけというのをご存知でしょうか?

    ブラックで飲むメリットは、コーヒー豆本来の味や香りを感じることができるだけでなはく、さまざまな効果があります。

    今回はブラックコーヒーの定義や健康効果などの解説に加えて、美味しいブラックコーヒーが飲めるお店や商品をご紹介します。

    ブラックコーヒーが苦手という人には、飲みやすくなるポイントも解説しているので参考にしてみてください。

    MEMO

    ノンカフェインやブラックコーヒーなどコーヒーの飲み方(メニューの種類)をこちらで紹介しています。

    【保存版】コーヒーの飲み方(メニューの種類)を味や特徴まで全解説

    合わせてご覧くださいませ。

    目次

    ブラックコーヒーとは

    そもそも「ブラックコーヒー」とはどのようなコーヒーなのか、ブラックコーヒーを飲むことのメリットは何かについて解説していきます。

    ブラックコーヒーの定義

    ブラックコーヒーとは、コーヒー豆から抽出されたコーヒーに乳製品や乳化された食用油脂が入っていないコーヒーのことです。

    その名の通り、「黒色のコーヒー」のことを指します。

    コーヒーをブラックで飲むのは日本特有の文化だった

    コーヒーをブラックで飲む方は多くいますが、実はこの飲み方は日本特有の文化と言われています。

    元来コーヒーは焙煎を深くして熱々に抽出したものに、砂糖をたっぷりと入れて楽しむ飲み物とされていました。

    そのため欧米で言うブラックコーヒーとは、ミルクを入れず砂糖だけ使ったコーヒーのことを指します。

    コーヒーをそのまま飲んで美味しいと感じている日本人の味覚は、世界的には珍しいようです。

    ブラックコーヒーのメリットはコーヒー本来の味と風味を楽しめるところ

    ブラックコーヒーの大きな特徴は、コーヒー豆がもつ本来の味や風味をダイレクトに感じられることです。

    豆の産地・焙煎度・抽出方法による繊細な違いも分かりやすく、コーヒーの楽しみ方の幅も広がります。

    砂糖を入れてもブラックコーヒーと呼ぶのか

    上述の通り、ブラックコーヒーの定義は「乳製品や乳化された食用油脂を使っていない黒色のコーヒー」とされているため砂糖の有無は関係ありません。

    そのため、ブラックコーヒーとして販売されていても砂糖が入ってる商品が多く存在しています。

    ブラックコーヒーの成分

    コーヒー豆に含まれる成分

    ブラックコーヒーを飲むうえで気になる成分がカフェイン・糖質・カロリーです。

    それぞれどのくらい含まれているのでしょうか。

    カフェイン量

    ブラックコーヒーに含まれているカフェイン量は次の通りです。

    スクロールできます
    種類含有量
    レギュラーコーヒー(コーヒー豆粉末10gを150mlの熱湯で浸出)60mg
    インスタントコーヒー(インスタントコーヒー粉末2gを140mlの熱湯で溶かす)60mg

    レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーでは、どちらもカフェイン量にほとんど変わりがありません。

    糖質

    ブラックコーヒーに含まれる糖質は次の通りです。

    ブラックコーヒーは糖質0と思っている方も多いですが、実際は微量の糖質が含まれています。

    スクロールできます
    種類含有量
    レギュラーコーヒー(コーヒー豆粉末10gを150mlの熱湯で浸出)0.7g
    インスタントコーヒー(インスタントコーヒー粉末2gを140mlの熱湯で溶かす)1g

    カロリー

    ブラックコーヒーのカロリーは次の通りです。

    スクロールできます
    種類含有量
    レギュラーコーヒー(コーヒー豆粉末10gを150mlの熱湯で浸出)4kcal
    インスタントコーヒー(インスタントコーヒー粉末2gを140mlの熱湯で溶かす)5~6kcal

    糖質も含めて、レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーの数値にあまり違いはなく低めであることが分かります。

    ブラックコーヒーに期待できる効果効能

    コーヒーに含まれる代表的な成分は、「カフェイン」とポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」です。

    この2つの成分により、様々な健康効果が期待できます。

    脂肪を燃焼する

    カフェインは交感神経を刺激する作用があり、これにより血行が促進されます。

    血行が良くなると新陳代謝が活性化し、脂肪の燃焼が促されるのです。

    脂肪の蓄積を抑える

    クロロゲン酸には体内に脂肪が蓄積されるのを抑える効果があると言われています。

    カフェインの効果も踏まえると、コーヒーは脂肪を燃焼しながらも蓄積を防ぐ飲み物であると言えます。

    眠気防止

    カフェインには眠気を抑制する覚醒作用があります。

    上記で述べた通り、カフェインを摂取することで交感神経が刺激され脳が興奮状態となるのです。

    朝、または食後に飲めばその後も意識がはっきりとするので仕事の効率もアップします。

    ブラックコーヒーは体に良い?悪い?健康効果を解説

    ブラックコーヒーは健康に良い説と悪い説が同様に存在します。

    実際には、健康面でどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

    コーヒーと血糖値の関係性

    コーヒーを飲むことで、血糖値の上昇を抑えて糖尿病を予防できる効果があると言われています。

    2009年のHuxleyら2)による18本のコホート研究をメタ解析した論文では,コーヒーを1日3~4杯飲む人は,1日2杯以下の人に比べて2型糖尿病発症のリスクが24%下がるという結果でした

    https://www.nestle.co.jp/sites/g/files/pydnoa331/files/asset-library/documents/nhw/interview2.pdf

    飲み過ぎには注意

    コーヒーを飲み過ぎると、カフェインの過剰摂取によるカフェイン中毒の症状が現れる場合があります。

    現れる症状としては、脈拍や呼吸数の増加、胸痛、めまい、不眠などです。

    健康な成人は最大400 mg/日(コーヒーをマグカップ(237 ml入り)で約3杯)までとする。

    厚生労働省 食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A

    ブラックコーヒーは虫歯にならないのか

    砂糖入りのコーヒーと比較すると、糖分が微量のため虫歯にはなりにくいと考えます。

    しかし、微量ながら糖分は含まれるためコーヒーを飲んだ後は歯のケアが必要となります。

    また、コーヒーは歯の着色汚れの原因にもなりやすいので注意しましょう。

    ブラックコーヒーは口臭に注意

    コーヒーに含まれるカフェインには利尿作用があり、尿の排出により体内の水分が減少することから口の中が乾きやすくなります。

    口の中で唾液が分泌されず乾いた状態が続くと、口臭の原因となるのです。

    コーヒーで胃は荒れないのか

    ブラックコーヒーを飲むと胃が荒れてしまうという方がいます。

    空腹時や胃の調子が悪いときにコーヒーを飲むと、クロロゲン酸の働きにより胃酸の分泌が活発になり胃の粘膜が刺激されるからです。

    健康的な人の場合コーヒーを飲むだけで胃が荒れることはほとんどないので、ご自身の体調や体質に合わせることが大切です。

    乳化剤を使用したコーヒーに注意

    缶コーヒーやボトルコーヒーには、乳化剤が入った商品もあります。

    これは、豆の油がコーヒーに浮かぶことを防ぐためです。

    コーヒーには健康効果があるとはいえ、乳化剤は添加物なので缶コーヒーやボトルコーヒーの飲み過ぎには注意が必要です。

    ブラックコーヒーのダイエット効果

    コーヒーでダイエット

    ブラックコーヒーにはダイエット効果があると言われており、毎日コーヒーを飲むだけの「コーヒーダイエット」というダイエット方法が人気です。

    ブラックコーヒーは痩せる?ダイエット中は無糖がおすすめ

    コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸の働きによる脂肪の分解・燃焼効果を利用したダイエットは、毎日飲むことで脂肪燃焼に繋がるとされています。

    ダイエットを目的としてコーヒーを飲む場合、余分な脂質や糖質を摂取しないためにも無糖で飲むのがおすすめです。

    クロロゲン酸類を含む飲料摂取により、脂肪消費量および酸素消費量の有意な増加が認められました

    花王 クロロゲン酸類の体脂肪低減メカニズム

    ブラックコーヒーは太る?

    カロリーや糖質が低いブラックコーヒーですが、飲み続けている内に太ってしまうというケースもあるようです。

    これは、寝る前にブラックコーヒーを飲んだことが原因の一つとして考えられます。

    寝る前にブラックコーヒーを飲むと、カフェインの覚醒作用により熟睡できず成長ホルモンの分泌が妨げられてしまいます。

    成長ホルモンが減少すると代謝が上がらず、効率よく脂肪を燃焼できないため太ってしまうことがあるのです。

    ブラックコーヒーが飲めない・苦手

    どうしてもブラックコーヒーが飲めない、苦手意識があるという方は少なくありません。

    ここでは、ブラックコーヒーが苦手になってしまう理由とデメリットを解説します。

    ブラックコーヒーが飲めない理由の多くは「苦味」と「飲む習慣」

    ブラックコーヒーが飲めない方の多くが理由として述べているのは、「コーヒー独特の苦みが好きではないから」です。

    また、現在はブラックコーヒーを好んで飲む人も、最初からブラックコーヒーが飲めていた訳ではないという方もいます。

    憧れて少しずつ飲むうちに、慣れていった人がほとんどのようです。

    ブラックコーヒーが飲めないデメリット

    ブラックコーヒーが飲めないと子供っぽく見られたり、周りの人たちが普通に飲んでいる姿をみて疎外感を覚える…といったデメリットを感じる方もいるようです。

    「大人=ブラックコーヒーが飲める」というイメージが人々の間で根強いことから起こりうるデメリットであると言えます。

    ブラックコーヒーを飲みやすくトッピング3選

    ブラックコーヒーが飲めるようになりたいという方は、次の方法を試してみてはいかがでしょうか。

    風味の甘いフレーバーコーヒーを試す

    コーヒー豆の中には、チョコレートやバニラなど甘い風味付けがされたフレーバーコーヒーがあります。

    通常のコーヒーよりも飲みやすいだけでなく香りも良いので、甘いものが好きな方も試しやすいです。

    甘いチョコレートと合わせてみる

    コーヒーとチョコレートは相性が良く、別々に口にしてもコーヒーにチョコレートを溶かしても美味しくいただけます。

    チョコレートに含まれるカカオポリフェノールも一緒に摂取できて、栄養素の面でもメリットがあります。

    砂糖や牛乳を混ぜてチャレンジしてみる

    まずは砂糖や牛乳を混ぜて飲み、コーヒーの味に慣れていく方法もおすすめです。

    コーヒーの味に慣れてきたら砂糖や牛乳を減らしてみましょう。

    美味しいブラックコーヒーが飲める店

    ここでは、美味しいブラックコーヒーを楽しめるお店をご紹介します。

    スターバックス

    参照元:スターバックスコーヒージャパン公式HP

    知らない人はいないであろう、大手カフェチェーンのスターバックスです。

    世界中のコーヒー産地から厳選された高品質なコーヒー豆を使用しており、日替わりで異なる焙煎度のコーヒーが提供されています。

    猿田彦珈琲

    猿田彦珈琲
    参照元:猿田彦珈琲公式HP

    東京・恵比寿に本店を構えるコーヒーチェーン、猿田彦珈琲。

    焙煎度やコーヒー豆の組み合わせを工夫したオリジナルブレンドや、厳選されたエリア・農園により生産されたコーヒー豆だけを使ったシングルオリジンがあります。

    デカフェコーヒーも提供されているので、カフェインが苦手な方もブラックコーヒーを楽しめるお店です。

    タリーズ ブラックスリー

    タリーズコーヒ
    参照元:タリーズコーヒー公式HP

    こちらも有名な大手カフェチェーンであるタリーズコーヒーです。

    タリーズコーヒーには「ブラックスリー」という、ブラックコーヒー専用のコーヒー豆が販売されています。

    苦味が強いものの、深さの中にカラメルのような甘さとなめらかさを感じられます。

    美味しいと評判のコンビニコーヒー

    今やコンビニエンスストアにおいて淹れたてのコーヒーは定番商品です。

    大手コンビニチェーンで美味しいと評判になっているコーヒーの特徴をご紹介します。

    セブンイレブン

    ドリップコーヒー式で提供されるセブンイレブンのコーヒーは、華やかな香りと深いコク、スッキリとした味わいが特徴です。

    浅めに焙煎した豆2種類と深煎りにした豆2種類をブレンドしています。

    ローソン マチカフェシリーズ

    ローソンではイタリアのカリマリ社製エスプレッソマシンによるコーヒーが提供されています。

    酸味が少なく、苦味の強さが特徴です。カフェオレのようにマイルドなコーヒーを飲むことが多い方は、ミルクを混ぜると更に美味しく楽しめます。

    ファミマ

    ファミマのコーヒーはブラジル・エチオピア・コロンビアの豆がブレンドされており、ドイツ製のエスプレッソ抽出タイプのマシンから提供されています。

    全体的に味のバランスがとれており、香りはやや弱めなのでスッキリとしたコーヒーが好みの方におすすめです。

    手軽に飲めるおすすめの人気ブラック缶・ペットボトルコーヒー

    ブラックコーヒーを手軽に楽しめる、缶コーヒーやボトルコーヒーのおすすめ商品をご紹介します。

    キリン ファイア ワンデイ ブラック

    キリンから発売している従来のブラックコーヒーよりも高音の直火で豆を仕上げることで、香ばしさをアップさせた商品です。

    そのため、常温になっても美味しさが続きます。

    サントリー クラフトボス ブラック

    現代のオフィスワーカーの働き方に合わせた味わいを追及していて、時間をかけて少しずつ飲むことを想定した仕上がりになっています。

    すっきりと飲み続けられる味わいを実現するために、焙煎・抽出・調合における工程数は200を超えているという徹底ぶりです。

    タリーズコーヒー バリスタズブラック

    タリーズコーヒーにより開発された缶コーヒーです。自社に在籍する3000名以上のバリスタの中でも、厳選された60人のシニアバリスタが監修しています。

    主に深煎り豆を使用しており、キレのある深いコクが特徴です。

    ucc ブラック コーヒー コールドブリュー

    天然水を100%使用しており、低音でじっくりと抽出されたコーヒーです。

    苦味や雑味が抑えられ、スッキリとキレのある味わいでありながら豊かな香りを感じられます。

    ジョージア コーヒー ブラック

    多くの缶コーヒー商品を開発しているジョージアの中でも有名なブラックコーヒーが、「ディープブラック」です。

    クリアなコクが気持ちをシャキッと切り替えてくれます。

    ワンダ コーヒー ブラック

    厳選したコーヒー豆を、5段階ろ過した水で抽出しています。

    しっかりとしたコーヒーの風味がありながら、口にしつこく残らずスッキリとした飲み心地です。

    まとめ

    今回はブラックコーヒーの詳しい解説や健康効果などの解説、ブラックコーヒーが飲めるおすすめのお店や商品のご紹介をしてきました。

    乳製品や砂糖も入れない飲み方は日本人特有の文化ではありますが、コーヒー豆本来の風味が楽しめるおすすめの飲み方です。

    ブラックコーヒーが気になるという方は、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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