コーヒー大国「インドネシア」コーヒー豆の特徴と美味しい飲み方

    インドネシアは世界第四位のコーヒー大国として知られています。

    「コピ・ルアク」や「トラジャコーヒー」など幻と呼ばれるコーヒも生産されているインドネシア。

    この記事ではインドネシアコーヒー豆の特徴から風味、美味しい飲み方まで紹介いたします。

    目次

    インドネシアはコーヒーの名産地

    インドネシア

    インドネシアはコーヒーの名産地です。

    マンデリンやジャコウネココーヒー(コピ・ルアク)など様々な品種がインドネシアコーヒーにはあります。

    島の数が1万以上あり火山も多く、火山灰の栄養と熱帯気候が美味しいコーヒーを生み出すのです。

    生産量は世界第4位

    インドネシアのコーヒーの生産量は世界第4位です。

    2019年時点のコーヒーの生産量1位はブラジル、2位はベトナム、3位はコロンビアとなっています。

    インドネシアはコーヒー栽培に適した環境が多くの生産量に繋がっているのです。

    インドネシアコーヒーの歴史

    インドネシアコーヒーの歴史は、1690年代のオランダの植民地時代までさかのぼります。

    当時ジャワ島にアラビカ種が持ち込まれ、その後自然災害で全滅するも1699年に再びコーヒー豆が持ち込まれて再び栽培されました。

    さらに第二次世界大戦で全滅は逃れたものの生産量がかなり減少するところまで追い込まれました。

    しかし、終戦後オランダから独立した後は盛り返し、生産量は増え今があるのです。

    インドネシアコーヒーの生産地

    インドネシアコーヒーの生産地は4つに分けられます。

    一番多いのがスマトラ島で、全体の70%程度を占めています。

    スマトラ島は標高が高い土地があるため、寒暖差を生かした栽培を可能とします。

    インドネシアでは主にロブスタ種が栽培されていますが、スマトラ島ではアラビカ種の「マンダリン」が多く栽培されています。

    次に生産量が多いのがジャワ島で12%程度、スラウェシ島は10%程度で、残り8%がその他地域で生産されています。

    インドネシアコーヒー豆の品種

    インドネシアのコーヒー豆の品種

    インドネシアコーヒー豆の品種は2種類あります。

    具体的にはロブスタ種とアラビカ種です。

    ロブスタ種

    インドネシアコーヒーの90%を占めているのがロブスタ種です。

    始めはアラビカ種でしたが、1990年代にさび病が流行った際病気に強いロブスタ種の栽培が始まりました。

    強い苦みとわずかな酸味、ほんのり感じる香りが特徴です。

    アラビカ種

    インドネシアでは、アラビカ種はわずかにしか栽培されていません。

    スマトラ島のマンデリン、スラウェシ島のトラジャ、カロシが代表的なインドネシアコーヒー豆になります。

    味は苦みやコクが強い一方で、ほのかな酸味と甘さが特徴です。

    インドネシアコーヒーの種類と銘柄(ブランド)

    インドネシアコーヒーの種類と銘柄(ブランド)は8種類あります。

    ジャワロブスタ(ジャワコーヒー)、マンデリン、ガヨ・マウンテン、バリ アラビカ、トラジャコーヒー、ジャコウネココーヒー(コピ・ルアク)、キンタマーニコーヒー、フローレス アラビカです。

    品種が同じでも、島ごとの栽培環境によって味や香りが変わるのが特徴です。

    ジャワロブスタ(ジャワコーヒー)

    ジャワロブスター(ジャワコーヒー)は、ジャワ島で作られたロブスタ種のインドネシアコーヒーです。

    カフェインが多く、味は苦みとコクが強く、酸味が少ないのが特徴です。

    マンデリン

    マンデリンは、スマトラ島で栽培されたアラビカ種です。

    酸味が少なく苦みがしっかりとしていますが、一番の特徴は深いコクです。

    そのままでも美味しいですが、カフェラテにすることでマイルドになり、より美味しく飲めます。

    マンデリンコーヒーについて詳しく知りたい方は、この記事もチェックしてみてください。

    ガヨ・マウンテン

    ガヨ・マウンテンは、スマトラ島の中でもガヨ高地という場所で栽培されたインドネシアコーヒーです。

    アラビカ種であり、苦みとコクをしっかりと感じる味です。

    特徴はまろやかな風味があるので、苦みが強くても飲みやすいです。

    バリ アラビカ

    バリ アラビカは、バリ島で作られたアラビカ種です。

    特徴は香りと苦みのバランスの良さになります。

    トラジャコーヒー

    トラジャコーヒーは、スラウェシ島のトラジャ地方で栽培されたインドネシアコーヒーです。

    品種はアラビカ種になります。

    味は他の品種と比べると酸味があり、苦みとのバランスが整っている特徴があります。

    トラジャコーヒーについて詳しく知りたい方は、この記事もチェックしてみてください。

    コピ・ルアク(ジャコウネココーヒー)

    コピ・ルアク(ジャコウネココーヒー)は、ロブスタ種とアラビカ種両方あります。

    ジャコウネコが食したコーヒー豆から作られており、香りも味も高評価で、希少性から高額で取引されます。

    幻のコーヒーとも呼ばれています。

    コピ・ルアク(ジャコウネココーヒー)について詳しく知りたい方は、この記事もチェックしてみてください。

    キンタマーニコーヒー

    キンタマーニコーヒーは、バリ島で作られたアラビカ種のインドネシアコーヒーです。

    特徴は香りがフルーティーな点になります。

    フローレス アラビカ

    フローレス アラビカは、フローレス島の高地で栽培されたアラビカ種です。

    味は甘味、酸味、苦み、コクのバランスの良さが特徴になります。

    そのためコーヒー初心者でも飲みやすい味です。

    インドネシアコーヒーの美味しい飲み方(入れ方)

    インドネシアコーヒーの作り方(入れ方)を説明します。

    材料は以下の通りなので、ぜひ楽しんでみてください。

    <材料>
    ・コーヒーの粉:スプーン1杯分
    ・砂糖:多め
    ・沸騰したお湯:1杯分

    STEP
    カップにコーヒーの粉をそのままいれる
    STEP
    砂糖も多めにいれる

    甘いコーヒーが苦手な方はステップ2はスキップしてください

    STEP
    沸騰したお湯をカップに入れて、かきまぜる
    STEP
    小さな蓋などでカップに蓋をしたら、粉が沈殿するまで待って完成

    特別な器具をそろえなくても、簡単に作れるのが特徴です。

    粉の沈殿に注意

    インドネシアコーヒーを入れると、粉がカップの底に沈殿していますが、濾したりせずそのまま飲みます。

    そのため慣れないうちは勢いよく飲んでしまい、粉が口の中に入ってきがちです。

    静かにゆっくり飲むのが、インドネシアコーヒーを味わうコツです。

    まとめ

    ここまでインドネシアのコーヒー豆について解説いたしました。

    インドネシアコーヒーは島ごとに品種が違い、同じ品種でも栽培環境で味や香りが変わるのが特徴です。

    コピ・ルアク(ジャコウネココーヒー)やトラジャコーヒーのように、生産量が少なく幻と呼ばれるものもあります。

    是非一度試してみてはいかがでしょうか。

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