コーヒー豆の三代品種と呼ばれるアラビカ種、ロブスタ種に並ぶアフリカが原産地のリベリカ種。
世界で流通しているコーヒー豆の内1%以下しかないため日本で見かけることはほとんどありません。
この記事ではリベリカ種の特徴から風味や派生した品種についてご紹介いたします。
リベリカ種のコーヒー豆とは

コーヒー豆は「三大原種」と呼ばれる3つの品種に大きく分けられます。
その三大原種に含まれる1つがリベリカ種です。
世界全体で流通されているコーヒー豆の内1%以下の流通量で、日本ではあまり見かけない品種となります。
リベリカ種の原産地はアフリカ
リベリカ種は、アフリカのリベリアが原産国です。
しかし現在リベリアで生産されていることはほとんどありません。
主に東南アジアで生産されており、生産国によって異なる風味に仕上がります。
リベリカ種コーヒー豆の栽培環境
リベリカ種は海抜200m以下の低地や平地で栽培されており、雨が少なくても育ちます。
気温や害虫の影響も受けづらく、同じ三大原種の1つであるアラビカ種と比べて栽培条件は厳しくありません。
ただし、コーヒーの天敵とも呼ばれる「サビ病」という病気への耐性は低いです。
更にコーヒーチェリーが成熟するまでに時間がかかる他、樹高が高く収穫に負担がかかることなどから生産量が少なくなっています。
リベリカ種の生産地は主にフィリピンとマレーシア

現在、リベリカ種の主な生産地はフィリピンとマレーシアです。
生産地によって風味が異なるので、それぞれの特徴についても知っておきましょう。
フィリピン産のリベリカ種
リベリカ種の生産国として有名なフィリピンでは、リベリカ種の栽培を先祖代々引き継いでいる場合が多く、国内で一般的に消費されています。
また、リベリカ種のコーヒー豆を家庭用として栽培している農家も多いです。
マレーシア産のリベリカ種
フィリピンに次いで、マレーシアでもリベリカ種が盛んに生産されています。
15~16世紀にインドネシアから伝わり、1875年ごろからマレー島南部地域で栽培が始まってから現地住民に親しまれるコーヒーとなりました。
フィリピン産リベリカ種「バラココーヒー」
フィリピンでごく少量生産されているリベリカ種、「バラココーヒー」は日本ではほとんど流通されていません。
ここでは気になるバラココーヒーの味と、美味しい飲み方について解説します。
バラココーヒーの味
名前にある「バラコ」とは、現地語で「強い」という意味があります。
その意味の通りコク・苦味・香りが力強く、スッキリとした後味が特徴です。
一方、酸味や甘みはあまり感じられません。
バラコーヒーの美味しい飲み方
バラココーヒーは、ペーパードリップやフレンチプレスで抽出して飲むのが一般的です。
淹れたてのバラココーヒーに、ブラウンシュガーやはちみつをたっぷり入れて飲むのがフィリピン流の楽しみ方とされています。
マレーシア産リベリカ種「エレファントコーヒー」
近年、「エレファントコーヒー」として注目されているマレーシア産のリベリカ種。
少量ですが日本にも輸入されており、幻のコーヒーとして販売されていることがあります。
エレファントコーヒーの味や美味しい飲み方も知り、お店で見かけたときは是非試してみてください。
エレファントコーヒーの味
エレファントコーヒーは、スパイシーな風味が特徴です。
しかし意外にもマイルドな口当たりで、甘味を感じることもあります。
深煎りにすることでコクが深まり、しっかりと風味を楽しむことができます。
エレファントコーヒーの美味しい飲み方
マレーシアではエレファントコーヒーを2回焙煎しています。
1度フルシティローストまで普通に焙煎してから、砂糖やマーガリンを加えて再度焙煎するのが一般的です。
その後ネルドリップで抽出し、砂糖とコンデンスミルクを加えて飲むのがマレーシア流です。
まとめ
ここまでリベリカ種のコーヒー豆について解説いたしました。
日本ではとても希少なコーヒー豆、リベリカ種について詳しく解説しました。
現在はマレーシアとフィリピンで生産されていますが、生産地によって異なる味わいを楽しめます。
エレファントコーヒーはコーヒー専門店で目にする場合もありますが、バラココーヒーはコーヒー専門店で入手することは難しいです。
稀に通販サイトで購入できることもあるので、気になる方は是非探してみてください。
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