コーヒー発祥の地であるエチオピアのコーヒー豆は、フルーティーで酸味とコクが特徴です。
モカやゲイシャなど希少性が高く高価な銘柄も多く存在します。
この記事では、エチオピアのコーヒー豆の歴史や特徴からおいしい飲み方までご紹介します。
コーヒー豆の産地エチオピアとは?

エチオピア連邦民主共和国は、国土の多くがアビシニア高原と呼ばれる標高が高く、雨量が多い、そして年間平均気温が13度というコーヒー栽培に最適な土地で覆われています。
コーヒー発祥の地エチオピア
エチオピアはコーヒー発祥の地と言われていて、一人の羊飼いの少年(カルディ)が初めてコーヒーの実を見つけたという有名な伝説が残されています。
エチオピアの歴史
エチオピアでは古くからコーヒー豆を煮だして食べていました。
現在でもエチオピア南西部の奥地に住む人たちにはお祝いの時にコーヒー豆を大麦と一緒にバターで炒めて食する儀式があります。
エチオピアは、国民の10パーセントほどの人が何らかの形でコーヒー産業に関わっているといわれています。
貧困問題を抱える生産状況
先進国のコーヒー企業は多くの利益を生み出しています。
しかし一方で、コーヒー豆の価格低迷によりエチオピアのような発展途上国に住む生産者には利益がほんのわずかしか届いておらず、コーヒー農家さんたちは貧しい生活を強いられている現状があります。
現在コーヒー業界全体で、このような貧困を課題として取り上げ、解決に向けた様々な取り組みが行われています。
エチオピア産コーヒー豆の特徴

コーヒー発祥の地のエチオピアでは、コーヒー豆は古くから国民の生活に欠かせない存在でした。
エチオピア産のコーヒー豆は高品質なものが多く、世界的にも最高の香りを持つと言われています。
ほとんどのコーヒーが古来のナチュラル式で精製されていてコーヒー本来の香りや味を楽しむことができます。
高品質なコーヒー豆が多いエチオピア
コーヒーの原産地であるエチオピアはコーヒーノキの生育に最も適した土地ということができます。
現在でもエチオピア産のコーヒー豆のほとんどは自生したコーヒーノキから収穫されています。
また、生産されているほとんどのコーヒーは、肥料や農薬を使っていないオーガニックで、ダモ、リム、イルガチェフェなどのエチオピアを代表するコーヒー豆はそのほとんどが非常に高品質なスペシャルティコーヒーとして知られています。
エチオピア産のコーヒーは「モカ」と付くもの多い
「モカ」とはエチオピア産またはイエメン産のコーヒー豆を指します。
エチオイエメンのモカ港からエチオピアのコーヒー豆が輸出されていたことから、エチオピア産のコーヒーは「モカ」と呼ばれるようになりました。
エチオピアコーヒー豆の格付け(グレード)
エチオピアコーヒーはグレードが1から8まであります。日本で飲まれているエチオピアコーヒー豆はG5以上のものです。
300g中にどれだけ欠点の多い豆が含まれているかによってグレードが変わります。
グレード | 300g中の欠点数 |
---|---|
G1 | 0から3 |
G2 | 4から12 |
G3 | 13から25 |
G4 | 26から46 |
G5 | 47から75 |
G6 | 76から150 |
G7 | 151から340 |
G8 | 340以上 |
エチオピアの中でも最高品質「イルガチェフェ村」のコーヒー豆
エチオピア産のコーヒー豆は、全体的に品質が良いとされています。
しかし、その中でも、最高品質とされるコーヒー豆が「イルガチェフェ村」で作られるものです。
花のような独特の香りと複雑な風味は一度飲んだら忘れられないほど、人を虜にするコーヒー豆です。
エチオピアコーヒーの品種と種類
エチオピアはアラビカ種の原産国です。
エチオピアのアラビカ種は3種類あり、ロングベリー、ショートベリー、モカと分けることができます。
有名なエチオピアコーヒーとしてシダモ、モカハラー、モカイルガチェフェといった種類があります。
そして、一躍有名になった世界最高と言われるゲイシャという者もあります。
それぞれの特徴についてご説明します。
モカコーヒー
モカコーヒーとは、基本的にイエメン産又はエチオピア産のコーヒーのことを指しています。
イエメン産の場合モカマタリと表記され、エチオピア産の場合モカシダモ、モカハラーなどと表記されています。
エチオピアには3,500以上の在来品種があり、ほとんどのコーヒーはいくつかの種が混ざったものです。
そのため、品種には「在来種」や「エチオピア固有種」と記載されていることがあります。
モカシダモ
モカシダモはエチオピア産コーヒーの代表的な銘柄です。
シダモ地方で生産されています。まろやかな酸味と甘味が特徴で、他のコーヒー豆とのブレンドも人気です。
モカハラー
モカハラーは、エチオピアの東部ハラール地方で生産されています。
モカの中でも少し甘い飲み口で素朴でマイルドな酸味が特徴です。
モカイルガチェフェ
モカイルガチェフェは、シダモ地方のイルガチェフェ地域で栽培されたコーヒーです。
エチオピアコーヒーの中で最高品質として認められています。
モカコーヒー豆についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
世界最高のコーヒー「ゲイシャ」
2004年のコーヒー国際品評会で優勝したことから、世界最高のコーヒーとして一躍脚光を浴びることとなったゲイシャコーヒーも、もともとエチオピアのゲシャという地域に自生していて1931年に発見された種です。
ここからもエチオピアは、最高品質のコーヒー豆が育つのに最適な環境ということがわかります。
エチオピアコーヒー豆の風味
エチオピアコーヒーの最大の特徴はフルーティーなさわやかな酸味です。
そして、甘味のある口当たり、チョコレートのような深いコクを楽しめます。
焙煎度によって風味が変化し、浅煎りではすっきりとした香りとフルーティーな酸味が際立ち、深煎りだとコクのある風味が楽しめます。
エチオピアコーヒーの飲み方(入れ方)
エチオピアコーヒーはハンドドリップやフレンチプレスで入れるのも良いですが、エチオピア式の淹れ方がおすすめです。
酸味の強いエチオピアコーヒー豆を、美味しく飲むために考ええらえた方法を詳しく解説します。
エチオピア式コーヒーの淹れ方
エチオピアでは素焼きのコーヒーポット(ジャバナ)にコーヒーの粉を直接入れて抽出して飲みます。
エチオピアではコーヒーに塩を入れた飲み方も
エチオピアではコーヒーに塩を少し加えて飲むことがあります。
塩を加えることで酸味が和らぎ飲みやすくなります。
酸味の強いエチオピアコーヒーならではの飲み方です。
おもてなしの儀式「コーヒーセレモニー」
コーヒーを愛するエチオピアの人々の間では、お客様をもてなすためコーヒーを用いた儀式「コーヒーセレモニー」が行われています。
日本の茶道のように、おもてなしの心と大地や家族への感謝の気持ちを表現する伝統的な儀式です。
コーヒーセレモニーの手順
- 花や青草を床に敷いて台をおきます。
- お香を焚いた後、コーヒーの生豆を鉄鍋の中で洗い、煎ります。
- 煎った豆の香りをお客様に楽しんでもらいます。
- 豆を粉状にして水とその粉をポットに入れて抽出させます。
- 抽出したコーヒーが3杯提供されます。
提供される3杯はハーブや塩を加え味の変化を楽しむ
コーヒーセレモニーで提供されるコーヒーのまず1杯目は砂糖を入れて飲みます。
2杯目は塩を入れます。
そして3杯目はクローブやカルダモンといったハーブやバターを入れて楽しみます。
3杯それぞれ違った飲み方で、味の変化や異なる風味を楽しめます。
通販で買えるおすすめのエチオピアコーヒー豆
ここでは通販でも買える、オススメのエチオピアコーヒー豆をご紹介します。
スタバ エチオピア
スターバックスのエチオピアは、スイートシトラスの風味とペッパーのようなスバイス、またダークチョコレートのようなコクが加わった複雑な味わいが特徴です。
カルディ 【焙煎珈琲】ゲイシャ エチオピア
カルディのゲイシャは、エチオピア南西部のベンチマジ地区にある美しい森の中にあるコーヒー農園で作られています。
ゲイシャ種の発祥の森から厳選採取され栽培されているので、ゲイシャ種のルーツを体験することができますよ。
まとめ
ここまでエチオピアのコーヒー豆について解説してきました。
エチオピアの伝統からもわかるように、エチオピア国民にとってコーヒーはおもてなしのひとつです。
最高品質とされるエチオピアのコーヒー豆を、試してみてはいかがでしょうか。
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