コーヒー豆「モカ」とは?特徴や淹れ方からカフェモカとの違いを解説

    エチオピア原産の「モカ」という珈琲豆の品種をご存知でしょうか?

    エチオピア産の「モカコーヒー」は甘い香りとフルーティーさが特徴です。

    この記事では、コーヒー豆「モカ」の詳しい特徴から美味しい淹れ方をご紹介します。

    「カフェモカ」と間違われることも多いので、違いについても解説しています。

    目次

    モカとはどんなコーヒー(珈琲)?

    コーヒー豆(珈琲豆)のブランドは数多く存在しますが、その一種であるモカとはどのようなコーヒー(珈琲)なのでしょうか。

    ここでは名前の由来やカフェモカとの違いについて解説します。

    モカとはコーヒー豆の種類

    モカコーヒーの「モカ」とは、コーヒー豆の産地を指すブランドのことです。

    エチオピア産やイエメン産のコーヒー豆をモカコーヒーと呼びます。

    モカは世界で最も古いブランドと言われていて、甘味とコクがありフルーティーな酸味が特徴のコーヒー豆です。

    輸入禁止で品薄状態になった過去も

    2008年4月、基準値を超える残留農薬が検出されたことをきっかけにエチオピア産コーヒー生豆の輸入が規制されていた時期がありました。

    国内に出回っているモカコーヒーのほとんどがエチオピア産であったことから、品薄状態となってしまったのです。

    現在は大手コーヒー製品メーカーなどの企業努力により、規制以前よりも更に厳しい検査体制が整えられたうえで安全なモカコーヒーが出回っています。

    モカの名前の由来(意味)

    モカという名前は、イエメンの首都サナアの外港であるモカ港から輸出されたコーヒー豆をモカと呼んだことが始まりと言われています。

    イエメン産に限らずエチオピア産のコーヒー豆もモカ港から一緒に輸出されていたため、エチオピア産のコーヒー豆もモカと呼ばれてるようになりました。

    モカとカフェモカの違い

    「モカ」という名前からカフェモカを連想する方が多いかと思いますが、モカコーヒーとカフェモカは全くの別物です。

    モカコーヒーでいうモカとは、上記で解説した通りコーヒー豆の収穫産地のブランドを示しています。

    一方でカフェモカとはホイップクリーム、チョコレートクリーム、ココアパウダーなどを加えたエスプレッソのことを指します。
    モカコーヒーが使用されていなくても、「カフェモカ」と呼ばれるのです。

    カフェモカは、チョコレートクリームやココアパウダーにより「モカコーヒーの風味に近づけられた」飲み物と言われています。

    モカコーヒー豆の特徴

    モカコーヒー豆の特徴

    モカコーヒーは世界最古のコーヒーブランドと言われていますが、他のブランドと比べて粒や色が不揃いでなのが特徴です。

    また、取り除かないとコーヒーの風味に悪影響を与える「欠点豆」という豆が高級品でも多く混在しています。

    かと言って多くの豆を取り除くとコーヒーの風味が損なわれる恐れがあることから、品質管理が難しいコーヒー豆です。

    産地と味の違い!フルーティーが好きならエチオピア産

    同じモカコーヒーでも、産地によって風味が異なります。

    モカコーヒーを選ぶ際は、自分の好みに合わせて産地に注目してみましょう。

    イエメン産:酸味が強く爽やかなモカマタリ

    イエメンで栽培されたコーヒー豆のことを「モカマタリ」と呼びます。

    ブルーベーリーやオレンジのように豊かな酸味をもち、まろやかなコクと爽やかな後味が特徴です。

    かつて「コーヒー・ルンバ」で歌われていた影響もあり、日本国内でも多くの人気を集めています。

    エチオピア産:甘い香りでフルーティー

    エチオピア産のコーヒー豆は「シダモ」、「ハラー」、「ディマ」などエチオピア内にある収穫地名をつけて販売されることが多いです。

    焙煎・抽出後は苦味が抑えられますが、柑橘系の爽やかな酸味と南国フルーツのような甘い香り、紅茶のような独特の風味を楽しめます。

    キリマンジャロコーヒーとモカの違い

    モカコーヒーと同じく酸味が特徴的なキリマンジャロコーヒー。

    タンザニアのキリマンジャロを原産地としており、多くのカフェやコーヒーショップ、スーパーなどで販売されている有名なコーヒー豆です。

    キリマンジャロコーヒーはモカコーヒーと比べてフルーティーな香りはありませんが、酸味が強く口当たりはスッキリとしています。

    モカはブレンドしても美味しい

    ストレートで楽しむのも良いですが、他の産地のコーヒー豆をブレンドするとコクやまろやかさが増して更に美味しく飲むことができます。

    ただ好きな豆と組み合わせればよいということではなく、あくまでベースはモカとしてコクや後味、苦味を加えられるコーヒー豆を選びましょう。

    組み合わせるコーヒー豆は3種類~5種類までとして、モカの良さを打ち消さずバランスよく味わえる程度の量に抑えるのがおすすめです。

    ここで、モカを使用したおすすめのブレンドをご紹介します。

    好みに合わせて比率を考えてブレンドして美味しく仕上げましょう。

    スクロールできます
    ブレンドの比率特徴
    モカ(浅煎り)5:タンザニア(浅煎り)3:ブラジル(深煎り)2モカの風味や特徴を主役としながらも、後味がすっきりとして軽い
    モカ(浅煎り)4:コロンビア(浅煎り)3:ブラジル(深煎り)3モカの風味や特徴、コクをバランスよく感じられる
    モカ(浅煎り)3:コロンビア(浅煎り)3:ブラジル(深煎り)4モカの風味や特徴をほんのりと感じながら、しっかりとしたコクとキレのよさを楽しめる

    モカコーヒー豆は健康効果が高い

    コーヒー豆の中でも、モカコーヒー豆には健康に嬉しい効果が期待できる成分が豊富に含まれています。

    クロロゲン酸の含有量が豊富

    コーヒー豆に含まれている代表的な成分はカフェインですが、他にもポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」が含まれています。

    クロロゲン酸は抗酸化作用があり、血管の酸化による動脈硬化や肌の老化を防ぐ効果が期待できる成分です。

    コーヒー豆の中でも、モカコーヒーは特にクロロゲン酸の含有量が豊富と言われています。

    炒り方を選べる場合は浅煎りがオススメ

    生豆の状態で販売しているコーヒー豆専門店や、ご自身で焙煎をする場合など煎り方を選べる場合は浅煎りがおすすめです。

    浅煎りにすることでクロロゲン酸の量がより多くなると言われています。

    また、浅煎りはモカ特有の香りをしっかりと感じられるため香りを重視したい方にもおすすめです。

    モカコーヒーの美味しい入れ方(作り方)

    ここでは、最もポピュラーな抽出方法であるハンドドリップ式での淹れ方を解説します。

    ハンドドリップ式はお湯の温度や粉の量、お湯と粉の接触時間などで味が変わる奥深い抽出方法です。

    STEP
    モカコーヒーの粉を用意します。
    豆の場合はコーヒーミルで挽きましょう。
    STEP
    お湯を沸かす。 沸騰したら火を止めて、泡が落ち着くまで待ちます。

    お湯は90~95℃まで沸かすのがおすすめ

    STEP
    フィルターをセットし、コーヒー粉を入れます。

    ドリッパーを軽く振って粉の表面を平らにするとムラなくお湯を注げます。

    STEP
    コーヒーに20cc程度のお湯を乗せるようにそっと注ぎます。
    全体にお湯を含ませて20秒ほど蒸らす。
    STEP
    ゆっくりと「の」の字を書くように、なるべく細くお湯を注ぎます。
    同じペースで3回程度に分けて注いだら完成です。

    今回ご紹介した淹れ方を基本として、お好みの味になるようにお湯や粉の量、接触時間などを調整していきましょう。

    通販で買えるおすすめのモカコーヒー豆

    ここでは通販で購入できるおすすめのモカコーヒー豆をご紹介します。

    お家にいながら本格的な味わいを楽しめるモカコーヒー豆を試してみてはいかがでしょうか。

    カルディ 【焙煎珈琲】モカマタリ/200g

    コーヒー豆や輸入食材が豊富に販売されていることで人気なカルディのモカマタリです。

    ワインのような芳醇な香りとやわらかな甘味・コクを楽しめます。

    ビーンズ トーク モカブレンド コーヒー (豆のまま)

    エチオピア産のモカコーヒーをメインに、コロンビア産のマイルドなコーヒーがブレンドされています。

    爽やかで飲み心地のよさが特徴です。

    藤田珈琲 エチオピアモカブレンド

    エチオピア産やベトナム産などのコーヒー豆がブレンドされており、苦味と甘味のバランスが程よく飲みごたえを感じられます。

    豆ごとに分別して焙煎してからブレンドされているため、それぞれの豆の特性がしっかりと活かされた商品です。

    セブンプレミアム モカブレンド

    セブンイレブンのプライベートブランドである「セブンプレミアム」から販売されているモカブレンドコーヒーです。

    モカの他にエチオピア、コロンビアなどがブレンドされています。

    粉の状態になっているので飲みたいときに手早く抽出できるのが嬉しいポイントです。

    ハマヤ 珈琲専門店用 モカブレンド

    一般家庭用コーヒーの販売から喫茶店に提供する問屋への卸売りまで行っているハマヤのモカブレンドコーヒーです。

    甘くフルーティーな香りと爽やかな酸味を心地よく楽しめます。

    こちらも粉の状態で販売されているので、手軽に飲むことができます。

    手軽に飲める市販のインスタントモカコーヒー

    抽出をしなくても手軽にモカコーヒーを楽しみたいという方は、インスタントがおすすめです。

    スーパーでも購入できるので、お好みに合わせて商品を選びましょう。

    ブルックスコーヒー モカ

    ドリップバッグタイプのエチオピア産モカコーヒーです。

    モカコーヒー豆を100%使用していて、独特の酸味と風味をしっかりと感じられます。

    UCC 職人の珈琲 あまい香りのモカブレンド

    18杯分が個包装されているボリュームたっぷりなドリップコーヒーです。

    エチオピア産やブラジル産のコーヒー豆を使用して、甘くフルーティーな香りに仕上がっています。

    小川珈琲 有機珈琲カフェインレスモカ(粉)

    水を用いて生豆から97%のカフェインをカットしているモカコーヒーです。

    モカコーヒーの味や香りを楽しみながら、妊娠中の方やカフェイン接種が気になる方も安心して飲むことができます。

    AGF マキシム モカブレンド 袋

    お湯に溶かして簡単に飲めるモカブレンドコーヒーです。エチオピア産、ブラジル産などの豆をブレンドして製造されており、ホットでもアイスでもモカ特有の甘味と香りを楽しめます。

    コンビニで飲める高級コーヒー「ファミリーマート 高級モカブレンド」

    今やコンビニエンスストアにおいて、店舗で提供される淹れたてのコーヒーは定番商品となっています。

    中でもファミリーマートでは、希少なスペシャルティグレードのを100%使用した贅沢なモカコーヒーが人気です。

    モカ専用に設定された抽出方法でじっくり丁寧に淹れられたモカコーヒーは、芳醇な香りとフルーティーな香りが口いっぱいに広がります。

    まとめ

    ここまで、「モカ」コーヒー豆について解説いたしました。

    モカコーヒーはフルーティーな香りと酸味が特徴的です。

    一度は輸入規制の影響で品薄状態となったモカコーヒーですが、国内の企業による努力と厳しい検査により現在は安心して楽しむことができます。

    様々なブランドから販売されているので、一度試してみてはいかがでしょうか。

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